南国の自然と文化が魅力的な奄美大島。この島へのアクセスは意外と簡単で、航空機とフェリーの2つの主要な方法があります。
それぞれの特徴と利便性について詳しく説明します。旅の計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。
奄美大島は鹿児島の離島
奄美大島は、鹿児島県の離島です。鹿児島市から奄美大島までの直線距離は約380キロメートルです。
鹿児島から船での移動では約11時間、飛行機での移動では約1時間が必要となります。
奄美群島の1つ
奄美大島は、正確な名称にすると奄美群島と呼ばれていて、喜界島、徳之島、沖永良部島などの10島によって形成された島の1つです。
離島の中では、佐渡島に次いで5番目に位置している奄美大島は、国土の中央部分にマングローブの原生林が広がり、ウミガメの産卵地としても有名。
奄美大島への行き方
奄美大島への行き方は飛行機とフェリーの2つです。飛行機の場合、東京、大阪などの主要都市部からアクセスすることができます。
フェリーの場合は、飛行機と違って鹿児島、沖縄のいずれかの港を利用してアクセスをすることになります。
奄美大島までの飛行機アクセス
飛行機を利用して奄美大島へアクセスする方法は2つ。1つは、奄美大島までの直行便を利用すること、2つ目は複数の空港を行き来する経由便を利用することです。
直行便であれば奄美大島までのアクセス時間が3時間程度で済みますが、経由便を利用すると空港での待ち時間が発生するため奄美大島への到着が遅くなります。
成田から奄美大島へ
成田からは、LCCピーチが奄美大島まで運航中です。アクセスは1日1便のみとなっているため、乗り遅れてしまうと当日の奄美大島への便がありません。
期間によって、時間帯が少しだけ違いますが、成田から奄美大島へは10時ごろの出発です。奄美大島から成田までは、午後1時ごろに出発します。
区間 | 料金 | 出発時間 |
成田 – 奄美大島 | 6,890円~ | 10時10分 – 12時40分 |
奄美大島 – 成田 | 4,990円~ | 13時20分 – 15時40分 |
羽田から奄美大島へ
羽田から奄美大島へのアクセス手段は、直行便と経由便です。飛行機はJALとスカイマークが運航しており、どちらを利用してもアクセスすることができます。
JALは直行便と経由便を選ぶことができますが、スカイマークは経由便しかないため、アクセス時間を考えるとJAL直行便がおすすめです。
便名 | 出発地 (時間) | 間の地点 (時間) | 目的地 (時間) |
303 | 羽田 (07:45) | 鹿児島 (10:10) | 奄美大島 (11:10) |
中部から奄美大島へ
中部から奄美大島へは、経由便を利用してアクセスすることが一般的です。中部から運航している飛行機は、スカイマークとJALになります。
スカイマークは、鹿児島を経由し、JALは羽田を経由して奄美大島へアクセス。スカイマークの経由便は、1日あたり2便の運航をしており、JALは、羽田を経由しています。
アクセス時間なども考慮するとスカイマークでアクセスするのがおすすめです。
フライト番号 | 出発地 (時間) | 間の地点 (時間) | 目的地 (時間) | 料金 |
635 | 中部 (08:05) | 鹿児島 (10:10) | 奄美大島 (11:10) | 7,300円~ |
637 | 中部 (14:45) | 鹿児島 (16:50) | 奄美大島 (17:50) | 8,400円~ |
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 | 所要時間 | 航空会社 |
中部国際 (NGO) | 7:45 | 東京 羽田 (HND) | 8:50 | 3時間20分 | 日本航空 (JAL) |
東京 羽田 (HND) | 12:10 | 奄美大島 (ASJ) | 14:15 | 2時間05分 | 日本航空 (JAL) |
関西から奄美大島へ
関西からは、大阪からと伊丹に2つ空港があるため、関西方面からはアクセス便が豊富です。直行便と経由便のアクセス方法から選ぶことができます。
運航している飛行機は、ピーチ、JALです。往復のアクセスができるところが、関西方面の魅力であり、多頻度で奄美大島へ旅行にいけます。
大阪と伊丹からの便に分けてまとめました。
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 |
大阪 関西国際 (KIX) | 7:35 | 奄美大島 (ASJ) | 9:25 |
奄美大島 (ASJ) | 10:15 | 大阪 関西国際 (KIX) | 11:50 |
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 | 乗り継ぎ |
大阪 伊丹 (ITM) | 9:15 | 奄美大島 (ASJ) | 10:55 | なし |
奄美大島 (ASJ) | 12:05 | 大阪 伊丹 (ITM) | 13:40 | なし |
大阪 伊丹 (ITM) | 9:15 | 奄美大島 (ASJ) | 10:55 | なし |
奄美大島 (ASJ) | 8:50 | 鹿児島 (KOJ) | 9:40 | 乗り継ぎ |
鹿児島 (KOJ) | 11:10 | 大阪 伊丹 (ITM) | 12:20 | 乗り継ぎ |
神戸から奄美大島へ
多数の飛行機が経由地として利用しているのが神戸空港です。神戸空港からは、スカイマークのみが鹿児島を経由して到着します。
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 |
神戸 (UKB) | 7:25 | 鹿児島 (KOJ) | 8:35 |
鹿児島 (KOJ) | 10:10 | 奄美大島 (ASJ) | 11:10 |
奄美大島 (ASJ) | 18:30 | 鹿児島 (KOJ) | 19:25 |
鹿児島 (KOJ) | 20:00 | 神戸 (UKB) | 21:10 |
福岡から奄美大島へ
1時間ほどで奄美大島へ到着する福岡からは、直行便のJALのみ運航中。ただし、中部空港と同じように出発する便が早いため乗り遅れないように注意しましょう。
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 |
福岡 (FUK) | 7:05 | 奄美大島 (ASJ) | 8:15 |
奄美大島 (ASJ) | 18:20 | 福岡 (FUK) | 19:40 |
鹿児島から奄美大島へ
奄美大島への便数が多く、最もアクセスしやすいところが鹿児島です。JALが7便とスカイマークが2便の計9便を日々、運航しているため、万一、乗り遅れたとしても便の振替がしやすいところが鹿児島の特徴。
奄美大島への最終便は、JALの午後6時台と遅い時間帯まで運航してくれているおかげもあって、鹿児島からであれば仕事終わりの金曜日などに最終便を利用して奄美大島にいくこともできますよ。
航空会社 | 出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 |
スカイマーク | 鹿児島 (KOJ) | 10:10 | 奄美大島 (ASJ) | 11:10 |
スカイマーク | 奄美大島 (ASJ) | 11:50 | 鹿児島 (KOJ) | 12:45 |
JAL | 鹿児島 (KOJ) | 7:40 | 奄美大島 (ASJ) | 8:55 |
JAL | 奄美大島 (ASJ) | 13:10 | 鹿児島 (KOJ) | 14:00 |
沖縄から奄美大島へ
沖縄からも奄美大島へアクセスすることができますが、便数が少ないこと、奄美大島から帰ってくる便は、全て離島を経由して沖縄へ戻ってきます。行きは直行便でいくことができますが、帰りの便を考慮すると沖縄から奄美大島間は利用しづらいです。
出発地 (空港コード) | 出発時間 | 目的地 (空港コード) | 到着時間 | 乗り継ぎ |
沖縄 那覇 (OKA) | 13:50 | 奄美大島 (ASJ) | 14:50 | なし |
奄美大島 (ASJ) | 11:15 | 与論島 (RNJ) | 11:55 | 乗り継ぎ |
与論島 (RNJ) | 12:25 | 沖縄 那覇 (OKA) | 13:10 | 乗り継ぎ |
奄美大島へアクセスできるフェリー
奄美大島へアクセスできるのは、飛行機だけでなくフェリーでもアクセスすることができます。奄美大島へいけるフェリーは2か所あり、沖縄と鹿児島の港からいくことが可能です。
所要時間は約11時間で、夜行便が多く、他の離島との間にもフェリーが運行されており、島巡りにも最適。どちらからアクセスしても奄美大島の名瀬港に到着します。
1.鹿児島港からのフェリー
鹿児島からフェリーに乗る場合は、鹿児島新港を利用します。鹿児島新港からは午後の6時前後に出発し、翌朝の午前5時ごろに名瀬港へ到着する流れです。
鹿児島からのフェリーは、航路が2つあり、乗船した船によってルートが異なります。ただし、航路が変わってしまっても奄美大島には到着するので安心してください。
夜の便で奄美大島へ向かうことになるので船の中で、ゆっくり休みましょう。
航路名 | 船名 | 乗船日時 | 下船日時 | 距離 | 会社名 |
鹿児島航路 | フェリーあけぼの | 2023年7月10日 18:00 | 2023年7月11日 05:00 | 383km | マルエーフェリー |
鹿児島~喜界~知名航路 | フェリーあまみ | 2023年7月10日 17:30 | 2023年7月11日 07:00 | 442km | 奄美海運 |
2.沖縄からのフェリー
沖縄からは那覇港、本部港からフェリーに乗船して奄美大島へいくことができます。鹿児島から出発するフェリーと違い、出発は早朝になっていることが多いです。
2023年時点では、7時ごろ沖縄の港を出航して夜の9時ごろに名瀬港へ到着します。乗船場所の違いと出航する時間が異なっているので、間違えてしまうと乗船することができません。
港 | 航路名 | 船名 | 乗船日時 | 下船日時 | 距離 | 会社名 |
本部港 | 鹿児島航路 | フェリーあけぼの | 2023年7月8日 09:20 | 2023年7月8日 20:30 | 296km | マルエーフェリー |
那覇港 | 鹿児島航路 | フェリーあけぼの | 2023年7月8日 07:00 | 2023年7月8日 20:30 | 352km | マルエーフェリー |
3.大阪からのフェリー
大阪港を出発し2日目の夜10時ごろに到着することができます。反対に奄美大島から大阪に帰るときは名瀬港に立ち寄るフェリーと立ち寄らないフェリーがあるので、予約の際は注意しましょう。
乗船時間、奄美での滞在時間が長くなるので1週間以上の休暇があるときには、大阪から奄美までのルートを利用することをおすすめします。
出発地 | 出発時間 | 到着地 | 到着時間 (2日目) | 到着時間 (3日目) |
大阪 | 18:00 | 名瀬 | 22:00 | – |
那覇 | 14:00 | 大阪 | – | 8:40 |
東京から奄美大島へのフェリーはあるの?
奄美大島周辺の港からはフェリーが出航していますが、東京から出航して奄美大島へ到着するフェリーはないため、飛行機でいくことになります。
奄美大島への移動は飛行機がおすすめ!
ピーチ、JAL、スカイマークの運航に伴って、奄美大島は観光地として多くの方が来訪するようになりました。早さ、安さのどちらかを求めるかによって奄美大島へのアクセス方法は変わってくるでしょう。
もちろん、時間がかかってしまい飛行機よりも割高になってしまうフェリーにも早さと安さにはない魅力があります。
年間観光者が、90万人の一大観光地になりつつあるアマミブルーこと奄美大島へ紹介した方法で観光にいってみましょう!
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