ホーム » 格安料金 » 日本国内を運航している格安航空会社で一番安い航空会社とは?

2000年代から格安航空会社の台頭によって、日本国内を安い料金で旅行ができるようになっています。格安航空会社が運航を開始当初は数%未満しか利用されていませんでしたが、2011年あたりから徐々に需要が高まり国内シェアは約10%、国際シェアが約25%と年度を重ねる度に推移。

ここでは、近年、旅行を牽引しているといっても過言ではない格安航空会社を紹介していくととも一番安いと思われる航空会社を紹介していきましょう。

格安航空会社とは?

大手航空会社と比較して、安さを売りにした料金設定でサービスが簡素化されている航空会社のことを指しています。日本国内には、全部で4社の航空会社が存在し格安航空会社に近い航空運賃を設定している航空会社もありますが、厳密な区分けは存在しておりません。

日本国内にある格安航空会社と名乗っているのは、以下の4社です。
‣ピーチアビエーション
‣ジェットスター・ジャパン
‣ZIPAIR Tokyo
‣スプリング・ジャパン

また、格安航空会社を「Low cost carrier」といいそれぞれの頭文字を取ったLCCと呼ばれています。

格安航空会社はなぜ安いのか?

名前のとおり格安航空会社は、安さを追求するために機内サービスや搭乗手続きの簡略化を図り人員などを極力減らして各地域への多頻度運航を実現。更に大手航空会社のように、飛行機の座席を販売するのに旅行代理店を利用せずに自社販売を強化していきました。

それ以外の取り組みには、パイロット訓練やキャビンアテンダント訓練といった訓練業務全般を最小限にすることでコストの削減をしています。こうしたコスト削減手法を取り入れることで安い航空運賃を実現し乗客を運んでいるのです。

日本国内を運航している格安航空会社を紹介

日本国内を運航している格安航空会社が4社ありますが、それぞれの企業とも統一コンセプトとして安いをセールスポイントしつつも、得意としている路線は更に安い料金で販売しています。他社との差別化を図りつつ、収益の高い路線を開拓し顧客のシェア率を確保していき、独自の得意路線を見出してきました。

ここから、日本に運航している格安航空会社4社を紹介していきましょう。

ピーチアビエーション

大手航空会社のANAホールディングスを親会社にもつピーチアビエーションは、2004年にANAホールディングスと香港の投資ファンドの共同出資のもと設立されました。Peachの名のとおり、食べ物のモモをイメージカラーとしてエアバスA320が紫色に塗られています。

本社を関西に設けているため、ハブ拠点となる関西国際空港を主軸に日本国内と台湾や香港などの一部アジア地域へ運航中です。2021年現在における日本国内のLCCシェア率は、ライバル会社となるジェットスタージャパンと同じ割合である約45%を占めています。

ピーチアビエーションは、日本国内で初めて座席の有料にしたことでも知られていて、旅行者自身が航空運賃の他に座席指定や保険を加入することで料金が変動。安さを追求した企業であり、旅行者によって空の旅を自由に選択することができる面白みがあります。

ジェットスタージャパン

JAL、カンタス航空、三菱商事の3社が共同出資して2011年に設立され、主に成田空港と羽田空港をハブ拠点にして運航中。路線は、格安航空会社の中でも広く出資していたカンタス航空の影響もあってオーストラリアを主軸にアジア地域を網羅しています。

カンタス航空の子会社であるジェットスター航空と同じブランド名で、主力機のエアバスA320の銀色の機体カラーが目立つ日本屈指の格安航空会社です。ジェットスタージャパンの特徴は、1週間前にオンラインチェックインを済ませることが可能で、空港に到着してからチェックイン手続きをしなくてもいいところでしょう。

格安航空会社の中で定期的にHPにてセール情報を配信しているので、安い料金で予約しやすいうえに旅行頻度が高い方にはありがたいお買い得な航空券が入手できます。

ZIPAIR Tokyo

2018年にJALの子会社として設立しされ、2020年6月から運航を開始しました。2022年現在では、日本国内を運航している格安航空会社で一番歴史が浅い会社です。かっちりとした制服姿が多い航空会社で、動きやすい制服やスニーカーを取り入れることで、働きやすい環境を作っています。

ZIPAIR Tokyoは、日本唯一の国際線のみを取り扱う中距離格安航空会社として、ハワイ、シンガポール、バンコクといった旅行客の往来が多い場所を運航中です。また、乗客を増やすために客室に通路が2本あるワイドボディ機を採用しています。

運航が開始されて間もないことから、路線数と運航数が少なく予約がしにくい状況ではあるものの徐々に運航数が増えることも期待され、2022年度には太平洋やヨーロッパ地域の就航を検討中です。運航場所が国際線のみですが、間違いなく大手航空会社よりも低料金で旅行をすることができるでしょう。

スプリング・ジャパン

中国の航空会社が関連会社として新春航空日本を設立し、2014年から成田空港を拠点に運航を開始していきました。日本で就航してから僅か3年ほどで、日本顧客満足度調査のLCC国内部門においてサービス面の高い評価を受けている格安航空会社です。

日本内での主要空港は、成田空港、新千歳空港、広島空港、佐賀空港として中国の大都市である上海、ハルビンへ運航しています。日本内の発着空港は、少なく不便に感じられる部分もありますが、電車やバスなどの交通機関を利用したツアーを企画していることが多いです。

また、新春航空に関連しているため、中国の観光やグルメといった観光情報をメールマガジンを通して発信しています。

格安航空会社4社の料金を比較

日本国内を運航している格安航空会社4社を紹介してきましたが、ここから、各航空会社の料金について紹介していきましょう。

紹介しました格安航空会社の主軸となっている路線の料金を紹介しますが、キャンペーンやセール時期によっては料金が変動となりますので、キャンペーンやセール時期を除いた料金を表にまとめてみました。

指定席や手荷物料金のオプション料金は含まず、航空料金だけの表になります。旅行のオンシーズン、オフシーズンで料金が変わりますが今回は、オフシーズンの料金の記載です。

ピーチアビエーション 片道

行き先 シンプルピーチ バリューピーチ プライムピーチ
大阪-新千歳 ¥4,990-¥33,990 ¥7,760-¥39,360 ¥10,090-¥41,690
大阪-成田 ¥3,590-¥18,390 ¥5,930-¥23,630 ¥8,260-¥25,960
大阪-沖縄 ¥4,990-¥33,990 ¥7,750-¥39,360 ¥10,080-¥41,680
成田-新千歳 ¥4,490-¥31,190 ¥6,990-¥36,440 ¥9,320-¥38,770
成田-沖縄 ¥5,690-¥36,290 ¥8,480-¥41,280 ¥10,810-¥43,610
成田-石垣 ¥7,590-¥49,990 ¥10,090-¥54,090 ¥12,420-¥56,420

ジェットスタージャパン 片道

行き先 starter starter Plus starter Flexi Biz starter Max
成田-新千歳 ¥22,410 ¥25,410 ¥25,910 ¥27,410
成田-関西 ¥13,760 ¥16,510 ¥17,010 ¥18,510
成田-福岡 ¥24,440 ¥27,190 ¥27,690 ¥29,190
成田-那覇 ¥24,750 ¥27,750 ¥28,250 ¥29,750
成田-下地島 ¥29,340 ¥32,340 ¥32,840 ¥34,340

ZIPAIR Tokyo 往復

行き先4,480円~ ZIP Full Flat Standard U6 Standard
成田-ソウル ¥33,600~ ¥11,660~ ¥5,600~
成田-台北 準備中 準備中 準備中
成田-バンコク ¥53,000~ ¥16,500~ ¥8,000~
成田-シンガポール ¥53,900~ ¥18,700~ ¥8,660~
成田-ホノルル ¥67,500~ ¥27,500~ ¥14,000~
成田-ロサンゼルス ¥96,000~ ¥36,000~ ¥17,000~

スプリング・ジャパン 片道

行き先 ラッキースプリング スプリング スプリングプラス
成田-新千歳 ¥4,480~ ¥6,480~ ¥8,480~
成田-佐賀 ¥6,590~ ¥8,590~ ¥10,590~
成田-ハルビン ¥110,800~ ¥114,800~ ¥118,800~
成田-上海 ¥163,930~ ¥167,210~ ¥218,580~

一番安く日本の格安航空会社は?

格安航空会社の標準料金を紹介しましたが、それぞれ運航しているところが全く同じではないため正確に比較することはできませんでした。4社の格安航空会社は、力を入れている空港と路線は安くなり、それ以外の路線は便数が少なくなっていました。

しかし、日本発着の旅行を目的にするのであれば、セールを頻繁に行うピーチアビエーションとジェットスタージャパンが安いといえるでしょう。この2社は、2~3か月に1度、スペシャルセールを実施して片道3,000円から5,000円程度の料金で航空券を販売します。

セール時期を狙って購入する方も多くいるため、直ぐに売り切れてしまうこともありますが入手できれば旅行代金を抑えることが可能です。スペシャルセール時期によっては料金が10円、1,000円といった破格値になります。

国際線専門のZIPAIR TokyoもANAやJALと比較すると半値ぐらいの料金で海外に行くこともできオプション次第で大手航空会社にも劣らないサービスを体験可能。

中国を主軸にしているスプリング・ジャパンは、日本の路線数こそ限られてはいますが中国の発着便数は他の航空会社よりも圧倒的に多いところが魅力の1つです。

日本発着だけの安い格安航空会社を挙げるならば、ピーチアビエーションとジェットスタージャパンの2社でしょう。

利用した人たちの声

どの格安航空会社とも、おおむね満足して搭乗できていたことがツイッターなどのソーシャルメディアで投稿されていました。次いで手荷物料金に関する投稿が多く、旅行に出掛ける旅行者の皆様が手荷物の重量で苦慮している様子が分かります。

単純に安さ以外に、機体の色が好きで選んでいる方や航空会社の制服が好みでいる方もいました。

まとめ

日本国内を運航している格安航空会社を紹介しましたが、一番安い航空会社は、セール時期によって異なってくるため選択することはできませんでした。正確な比較はできませんが、セール時期によって4社とも非常に安い料金で旅行にいくことができるでしょう。

日本の格安航空会社の歴史はまだ浅く、海外のように格安航空会社が大手航空会社のシェア率と並ぶにはまだ、ほど遠い状況です。2000年前半からの格安航空会社の利用率は格段に伸びてきていて、サービス面も大手航空会社に劣らなくなってきています。

日本を代表する格安航空会社は、今のところ4社しかありませんがこれから先、新たな格安航空会社が参入してくる可能性もあり、今以上に航空券の競争が激しさが増し料金が下がることもあるでしょう。

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