日本のフルサービスキャリアとして運航しているJALとANA。日本最大の飛行機ですが、それぞれ運航している路線や設備などに少し違いがあります。
JALとANAのどちらを利用するか悩んでいる人に参考になる情報をまとめました。
料金と手荷物を比較
まずJALとANAの違いを比較する内容は、航空券の料金と受託手荷物と機内手荷物についてです。航空券と手荷物については大きな差はありません。
航空券の料金
JALとANAには、異なる運賃タイプが用意されています。ほぼ同等のクラスになっているJALの往復セイバーと往復スーパーバリューを比較してみました。
75日前の料金がどちらにも適用されていますが、航空券の料金差はたった2円。予約変更のできないクラスはほぼ同じ料金ということがわかりました。
両社ともに料金差はありませんが、予約する日や割引が適用される日にちによって料金が変動するので予約のタイミングでJALとANAを使い分けましょう。
JAL | 運賃の種類 | 運賃 | ANA | 運賃の種類 | 運賃 |
---|---|---|---|---|---|
フレックス | 39,900円 | フレックス | 43,840円 | ||
セイバー | 27,470円 | 早期購入割引1日前 | 37,040円 | ||
早期購入割引3日前 | 34,070円 | ||||
早期購入割引21日前 | 27,470円 | ||||
スペシャルセイバー | 19,330円 | 早期購入割引28日前 | 21,530円 | ||
早期購入割引45日前 | 20,430円 | ||||
早期購入割引55日前 | 19,330円 | ||||
早期購入割引75日前 | 14,490円 |
手荷物を比較
JALとANAの手荷物は、少しだけ違いがありますが、一般的なクラスの受託手荷物と機内手荷物についてはJALとANAのサービスは同等です。
機内手荷物
JALとANAの機内へ持ち込める手荷物は、重量が10kg以内の3辺の合計が115cm以内です。持ち込みできる個数は1人あたり身の回り品が2つまでと決まっているので、スーツケースを機内へ持ち込む時はあと1個だけ機内へ持ち込むことができます、
重量は10kg以内の決まりは変わりませんが、離島などへ運航しているプロペラ機の100席未満は、3辺合計が100cm以内です。
- 115cm:55cm×40cm×25cm以内
- 100cm:45cm×35cm×20cm以内
受託手荷物
一般的なクラスのセイバーやスーパーバリューの航空券に含まれる受託手荷物の重量制限はJALとANAともに20kg以内になっています。重量に違いが出てくるのがJALのファーストクラスとANAのプレミアムクラスです。
ファーストクラスは最大重量が45kg、プレミアムクラスは40kg以内になっています。両社ともに受託手荷物として預けられる個数制限はありませんが、1個あたりの重量が32kg以内と定められています。
また、3辺の合計のサイズにも違いがあり、JALは3辺の合計が50cm×60cm×120cm以内で、ANAが3辺合計で203cm以内です。
- JAL:50cm×60cm×120cm以内
- ANA:3辺合計で203cm以内
航空会社 | クラス | 重量制限 | サイズ制限 | 個数制限 |
---|---|---|---|---|
JAL | 一般クラス (セイバー/スーパーバリュー) | 20kg以内 | 50cm×60cm×120cm以内 | |
ファーストクラス | 45kg以内 | 50cm×60cm×120cm以内 | 無制限 (ただし1個あたり32kg以内) | |
ANA | ||||
プレミアムクラス | 40kg以内 | 3辺合計203cm以内 | 無制限 (ただし1個あたり32kg以内) | |
その他のクラス | 20kg以内 | 3辺合計203cm以内 |
JALとANAの運航路線
日本国内にある空港へ運航しているJALとANAですが、それぞれの飛行機しか運航していない空港もあります。稚内空港、能登空港、八丈島空港などはANAしか運航しておらず、奄美空港、屋久島空港、久米島空港などの離島は主にJALが運航。
表を見ると九州と沖縄の運航路線が多いJALは、琉球エアーコミュレーターや天草エアラインズなどのコードシェア便が豊富です。一方のANAは運航している空港数はJALと比較して劣りますが、空港間の運航本数は多くなっています。
地域 | ANAのみ就航空港 | JALのみ就航空港 |
---|---|---|
北海道 | 稚内空港 オホーツク紋別空港 根室中標津空港 |
丘珠空港 奥尻空港 |
東北地方 | 大館能代空港 庄内空港 福島空港 |
三沢空港 花巻空港 山形空港 |
関東・中部・北陸地方 | 能登空港 富山空港 八丈島空港 |
松本空港 小牧空港 但馬空港 南紀白浜空港 |
関西・中国・四国地方 | 鳥取空港 米子空港 萩石見空港 岩国空港 |
隠岐空港 出雲空港 |
九州地方 | 対馬空港 壱岐空港 五島福江空港 佐賀空港 |
天草空港 種子島空港 屋久島空港 奄美空港 喜界空港 徳之島空港 沖永良部空港 与論空港 |
沖縄・奄美地方 | — | 久米島空港 北大東空港 南大東空港 多良間空港 与那国空港 |
JALとANA機内サービス
どちらを利用した場合でも、機内サービスとして無料でドリンクが提供されます。有料の機内販売としてお酒やスナック菓子を購入することができるANAですが、JALの機内販売はJAL限定グッズのみ。
また、機内サービスの一環としてJALのファーストクラスとANAプレミアムには、国内線であっても機内食が付いてきます。機内サービスの総合的な比較をするとJALよりもANAの方が機内販売の種類も多く利用しやすいです。
JALとANAの座席を比較
両社では、座席の種類が分かれています。ファーストクラス、クラスJ、普通席の3クラスあるのがJALでプレミアムクラス、普通席の2クラスが利用できるのがANAです。
2クラスの座席しかないANAは、プレミアムクラスを選択することで普通座席よりもシート幅の大きいシートに座ることができ機内食が付いてきます。JALはフットレストが備わっているリクライニング仕様のクラスJとクラスJよりも快適性の高いファーストクラスを利用できます。
座席クラスの多いJALはANAと比較して、1クラス多いため座席の種類が充実していました。
マイレージサービスを比較
どちらの飛行機に乗っても必ず獲得することができるマイレージサービス。マイルは、購入した航空券の種類と運航区間の距離に応じてマイルが加算されます。
マイル加算を比較しても差はないものの、ANAには今週トクたびマイルというイベントが開催されているので利用しやすい一面があります。一方のJALはどこでもマイルでマイル交換をすると、通常よりもお得になっている特典航空券と交換できるのが特徴です。
ANAマイレージ積算率
航空券を予約した時に獲得できるマイルは、スーパーバリューとプレミアムクラスで少し異なります。プレミアムクラスは積算率が150%に設定されているため、スーパーバリューよりもたくさんマイルを貯められるのが特徴です。
対象カード | ボーナスマイルの計算 |
---|---|
ANAカード一般(ANAワイドカード含む) | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×10%(ANA一般カード) 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25%(ANAワイドカード) |
ANAゴールドカード | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×25% |
ANAカード プレミアム | 区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×50% |
スーパーバリューは航空券の料金が安い分、積算されるマイル数が75%になっています。ANAは選択した航空券によって座席が変わってくるので運賃の選択しだいでマイル獲得を調整することが可能です。
JALマイレージ積算率
JALの運賃は主にフレックス、セイバーのクラスでマイル積算率が異なり、フレックスで100%、セイバーで75%です。それぞれの航空券にクラスJを追加すると積算率が10%アップし、ファーストクラスを選択すると50%アップします。
JALは、航空券と座席の選び方によって獲得できるマイルを調整できるのが利点です。
航空会社 | 運賃 | 積算率 |
---|---|---|
日本航空(JAL) 日本トランスオーシャン航空(JTA) 琉球エアーコミューター(RAC) |
フレックス、JALカード割引、ビジネスフレックス、離島割引、特定路線離島割引 | 100% |
セイバー、スペシャルセイバー、往復セイバー、株主割引 | 75% | |
プロモーション、当日シニア割引、スカイメイト | 50% | |
個人包括旅行運賃*2、募集型企画旅行割引運賃1*2 | 50% | |
フライトマイル対象運賃のうち、ファーストクラス利用可能運賃でファーストクラスをご利用の場合*3 | 50%を加算 | |
フライトマイル対象運賃のうち、クラス J利用可能運賃でクラス Jをご利用の場合*3 | 10%を加算 |
JALとANAのクレジットカードを比較
それぞれの飛行機には、クレジットカードが用意されています。料金によって特典が変わるクレジットカードが用意されているので、JALとANAの利用率が高い人は所持していた方がお得。
クレジットカードの料金や特典について比較していきます。
JALクレジットカード
クレジットカードの種類は学生と20代限定のカードも含めて全部で6種類。学生クレジットカードを除いて、JALのクレジットカードは年会費がかかります。
ランクの低い普通カードが最安値の年会費で、最高ランクのJALプラチナカードが一番高いです。JALクレジットカードの大きな特典は、3つあります。
JALクレカ3つの特典
- JAL初回搭乗ボーナス:1,000~2,000マイル
- マイル加算率アップ:10%,20%
- クレカ継続ボーナスマイル:1,000,2,000,5,000
ANAクレジットカード
クレジットカードの種類が豊富なANAカード。目的別に選ぶことができ、日常で利用できるクレジットカードが多いのでマイルを貯めやすいと言えます。
さらに提携している企業が多いところがANAクレジットカードの特徴の1つです。グレードの高いANAクレジットカードもありますが、年会費が高い分の見返りが高くなっています。
ANAクレカの特典
- ANAクレカ入会申し込み:1,000,2,000,10,000
- クレカ継続ボーナス:1,000,2,000,10,000
- マイル積算率アップ:10%,25%,50%
- マイル以外のポイントが貯まる(vポイント・okidoki)
空港のラウンジサービスを比較
JALとANAの空港ラウンジは、JALの方が設営されている場所が多いです。ANAの空港ラウンジは、ANA LOUNGEとANA SUITE LOUNGE、JALはサクララウンジとJALファーストクラスラウンジがあります。
JALの空港ラウンジは、羽田空港、成田空港、中部空港などを含む全国13か所です。ANAは、羽田空港、新千歳空港、中部空港、伊丹空港、福岡空港の5か所のみ。
ラウンジのサービスとしては、ドリンクを飲みながら休憩できたりシャワーを浴びたりできます。サービス面ではラウンジの差はありませんが、設営している数に差があります。
JALとANAの違いは3つ
両社の違いは、手荷物、運航路線、座席の3つです。ANAは機内販売が充実している一方で、JALは3クラスの座席を選択でき、預ける受託手荷物は5kgほどJALが優れています。
JALとANAを使い分けるポイントとしては、快適な飛行機の座席に座るのであれば、JALを利用し、充実した機内サービスを受けたい時はANAを利用するといいでしょう。
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