草津温泉へ旅行にいく前に知っておきたい草津の歴史とアクセス方法

自然から湧き出している湯量が、日本一であり、昔の時代から湯治場として親しまれていた人気スポットが草津温泉です。歴史の偉人たちが、傷や病気を癒すために、草津温泉を訪れていました。

草津温泉の象徴ともいえる湯畑は、圧巻です。自然の四季によって、さまざまな光景をみせてくれる草津温泉は、年間をとおして旅行者の足が途絶えず賑わいをみせてくれています。

関東有数の温泉地域である、草津温泉へ旅行に出かける前に、草津温泉の歴史を知っておくと、より草津温泉を楽しむことができるでしょう。今回は、草津温泉の歴史、アクセス方法、草津温泉街の魅力についてまとめてみました。

・日本の温泉で一番温泉の湧き出し量が多い
・群馬県の北に位置し草津白根山の麓にある
・歴史書には有馬温泉、下呂温泉とともに天下三名泉として知られている

草津温泉の歴史

草津温泉の中心にある湯畑の周りを囲むようにして、草津温泉を訪れた偉人たちの名前が彫られており、歴史の教科書にも登場する人たちも多く刻まれてます。

何故、多くの偉人たちが、温泉郷の草津温泉へ訪れるようになったのか、いつごろから草津温泉は湧き出していたのかなど生い立ちについて紹介していきましょう。

草津温泉はいつごろ発見された?

草津温泉が発見された年代については、諸説あり、正確にいつごろから湧き出していたのかなどは、現存している古書からは確認できていません。信憑性があるかどうかは不明ですが、草津温泉を発見した人は、ヤマトタケル、行基、源頼朝の3名が発見したとされています。

しかし、3名が生存していた歴史書からは、草津温泉の起源についての記述がなく本当に関連性があったかどうかも分かっていません。草津温泉の地名が歴史の文献に記述がみられるのも、戦国時代後期ごろになっているため、信憑性を欠いているので草津温泉の歴史は、謎に包まれています。

ただ、戦国時代に入ったころから、歴史の文献によく登場していることから、それ以前に草津温泉が発見されていて、湯治場として利用されていたと考えられるでしょう。

草津温泉と歴史の偉人たち

草津温泉と深い関わりがあったとされる人物が2人います。1人は、鎌倉幕府を開いた源頼朝です。

鎌倉時代に作成された歴史書の「吾妻鏡」に、当時の狩猟法である巻き狩りを行っている最中に、偶然発見したのが草津温泉と記述されています。そのときに、草津温泉の源泉を改修して、入湯できるようにしたようです。

源泉を改修したところが、現在では共同浴場になっている白旗の湯と呼ばれ、旅行者、地元の人たちが集う場所になりました。2人目は、戦国時代にこの一帯を治めていた武田信玄の部下にあたる真田家です。

源頼朝から、湯守に任命された湯本氏が草津温泉の管理を行っている傍ら、真田家に仕えていたと歴史の文献に登場。重宝された存在だったようで、鉄砲伝来によって火薬を作るのに必要となる硫黄を贈っていました。

真田家の中でも、真田信之は、湯治や自然風景の鑑賞を目的に草津温泉によく訪れていたとされています。紹介した源頼朝、真田家以外にも関わっている偉人たちは、まだまだいますが、草津温泉で重要となる偉人を紹介しました。

草津温泉までのアクセス

草津温泉の歴史を知ったあとは、実際に草津温泉にいくまでのアクセス方法を紹介していきましょう。主なアクセス方法は、車、鉄道、高速バスの旅行へ出掛けるときに利用する方法で草津温泉へアクセスできます。

有名な温泉地域ではあるものの、白根山の麓ということもあり若干、交通便は悪いです。しかし、交通便が悪くても、普段みることができない景観を楽しむことができるでしょう。

草津温泉までのアクセス方法をしっかりと知っておくと、トラブルが起きても対応することができます。車、鉄道、高速バスの順に紹介していきましょう。

車を利用した場合のアクセス方法

草津温泉付近には、高速道路が開通しておらず、国道292号線や18号線の一般道に降りてから向かうことになります。最寄りの高速道路は、関東方面からきた場合であれば、関越自動車道の渋川伊香保ICか、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICです。

中部方面からは、中部横断自動車道の佐久北IC。大阪方面からは、名神高速道路から中央道に乗り換え須玉ICで降りるルートが一般的です。

首都圏からの高速を利用すると約3時間で到着するので、1度から2度、パーキングエリアなどで休憩しながら、向かっていけばそこまで遠いとは感じないでしょう。名古屋からは、約5時間、大阪からは約7時間で到着します。

交通アクセスがあまりよくないこともあって、草津温泉までのアクセス手段として最も多いのが車です。

東京方面からのアクセス
¥3,150

名古屋方面からのアクセス
¥4,660

ルート
1

練馬IC

関越自動車道1時間30分
ルート
2

渋川伊香保IC

国道353号線1時間20分
ルート
3

草津温泉街

到着
ルート
1

小牧JCT

岡谷JCT→岡谷IC 2時間
ルート
2

国道20号線

国道142号線の湘北トンネル方面へ1時間30分
ルート
3

草津温泉街

国道142号線→国道176号線→国道144号線へ 1時間で到着

大阪方面からのアクセス
¥7,140

ルート
1

吹田IC

大山崎JCT→瀬田東JCT→草津JCT→四日市JCT→飛鳥JCT→豊田東JCT→双葉JCT 4時間40分
ルート
2

須玉IC

佐久北IC→国道18号線 1時間10分
ルート
3

草津温泉街

国道146号線 1時間20分 到着

電車を利用した場合のアクセス方法

車をもっていない人や車の免許を取得していない人でも、電車を利用して草津温泉にアクセスすることもできます。電車でアクセスできるとはいえ、草津温泉街の近くに鉄道はありません。

アクセス方法として、JRバスを利用し、草津温泉の最寄駅にあたる長野原草津口駅からの乗降します。草津温泉と長野原草津口駅の間は、1時間置きに運行中。

草津温泉までの始発だと7時54分から、最終は20時48分と朝早くから夜遅い時間まで運行しているため電車を利用した日帰り旅行も可能です。名古屋、大阪方面からは、東海道新幹線で東京駅を経由して4時間から5時間で長野原草津口駅に到着します。

名古屋と関西方面からで、あれば電車だけでなく軽井沢駅から草津交通や西武観光バスが運行しているので、うまく組み合わせることで、少しだけ費用を安くすることもできるでしょう。

首都圏からの電車アクセス
¥5,370~+バス¥710

電車
1

上野駅

上野駅→高崎駅→長野原草津口駅 3時間10分
電車
2

長野原草津口駅

長野原草津口駅→草津温泉バスターミナル 25分

名古屋方面からの電車アクセス
¥15,270~+バス¥710

新幹線
1

名古屋駅

名古屋駅→東京駅→高崎駅 2時間40分
電車
2

東京駅

高崎駅→長野原草津口駅 1時間40分
バス
3

長野原草津口駅

長野原草津口駅→草津温泉バスターミナル 25分

大阪方面からの電車アクセス
¥15,630~+バス¥710

新幹線
1

新大阪駅

新大阪駅→東京駅→高崎駅 3時間30分
電車
2

高崎駅

高崎駅→長野原草津口駅 1時間40分
バス
3

長野原草津口駅

長野原草津口駅→草津温泉バスターミナル 25分
軽井沢駅から草津温泉バスターミナルまで運行しているバスが2台あります。
・草津交通
 草津温泉バスターミナルまで1時間30分 ¥2,240
 15時40分が最終便

・西武観光バス
 草津温泉バスターミナルまで1時間40分 ¥3,950~
 10時が最終便(土日祝日の往復はなし)

新幹線と電車だけでいく場合と比べて¥3,000程度は安くなる
※草津温泉バスターミナルと軽井沢駅間の最終時間が早いので注意しましょう。

高速バスを利用した場合のアクセス方法

電車は、乗り換えがあるから利用したくないという人には、高速バスで草津温泉までいくことをおすすめします。首都圏からの出発であれば、8時台から運行しているのですが、関西方面からの高速バスだと東京駅を経由してからでないと草津温泉にはいくことができません。

草津温泉まで直行便がない分、高速バスを利用することで、旅の費用を抑えられます。関西方面から新幹線と電車を利用した場合と比べると60から70%安い金額で草津温泉までアクセスできるのがメリットです。

高速バスが運行している主な場所は、新宿バスタ、渋谷駅、上田駅、八潮駅になります。名古屋方面からであれば、名古屋駅、関西方面からは大阪駅から出発し新宿バスタを経由して草津温泉のバスターミナルに到着。

少しでも安い費用で草津温泉へいくこと考えている人は、高速バスを利用してみてはいかがでしょうか?今では、web予約にくわえて、着替える場所が付いているバスや独立タイプのバスシートがあるなど快適性が追加されています。

女性の1人旅でも、安心して草津温泉まで旅行に出掛けることができるでしょう。

JRバス

バスタ新宿

バスタ新宿駅→草津温泉バスターミナル 2時間
普通運賃¥3,550 女性席¥3,550
最終18時5分
京王
バス

渋谷駅

渋谷駅→草津温泉バスターミナル 2時間20分
普通運賃 ¥3,600~
最終10時20分
高速
バス

名古屋駅

名古屋駅→バスタ新宿 5時間30分
普通運賃¥2,300~
JR
バス

新宿バスタ

新宿バスタ→草津温泉バスターミナル 3時間40分
普通運賃¥3,100
夜行
バス

大阪梅田プラザ

大阪梅田プラザモータープール→バスタ新宿 7時間10分
¥2,300~
高速
バス

バスタ新宿

バスタ新宿→草津温泉バスターミナル 2時間
普通運賃¥3,550~

みどころが多い草津温泉街

特に、温泉のシーズンとなる冬には、イルミネーションが施されたり、花火イベントを目的とした旅行者が増え、湯畑の周りは、旅行者で埋め尽くされるほどです。また、草津スキー場があることで、草津温泉とスキーを目的にした旅行者もいます。

特に湯畑と湯もみを目的にした、旅行者も多く、シーズン時期ともなると30万人を超える人たちが草津温泉を訪れているほど人気の温泉スポットです。特に観光スポットとして人気の湯畑と湯もみ。

人気の観光スポットである湯畑と湯もみについて紹介していきましょう。

草津温泉の象徴「湯畑」

湯畑は、草津温泉街の中心部分にあり源泉が毎分で3,000ℓ以上が湧き出しています。湯畑は、温泉成分の塊である湯の花の採掘と温泉の温度を調整する場所です。

湯畑の隣には、足湯が設置されているため、足湯に浸かりながら温泉独特の硫黄の香りと温泉が湧き出てくる光景をみることができます。シーズン時期に関係なく17時から25時の間には、ライトアップされる湯畑は神秘的。

ライトアップされる時間帯には、浴衣を着て湯畑を散策する人が多く、温泉の湯気が立ち込める光景はとてもロマンチックです。

写真のスポットになっているところは、源泉が流れ落ちる湯滝部分が、人気となっていますが、湯畑の周りには、草津節で書かれたタイルが複数あるので、草津節が気になる人は、是非確認してみてください。

草津温泉伝統「湯もみ」

湯畑に次いで、草津温泉の象徴にもなっているのが湯もみです。湯もみは、江戸時代ごろから行われていたとされています。

草津温泉の源泉は、50度前後とかなり熱い温度となっているため、そのまま入浴することができないので、水で薄めて温度を下げて入浴するのが一般的です。しかし、水で薄めてしまうと温泉の効能が薄れてしまうため、草津温泉では源泉を湯もみ板を用いて湯の温度を下げて入浴していました。

草津温泉では、当時行っていた湯もみを体験できる熱の湯があります。大正時代のようなレトロな雰囲気の中で、湯もみ唄を歌いながら、みることも湯もみを体験できますよ。

アクセスが悪くても古くから湯治場として親しまれた温泉

今日では、草津温泉までアクセスする方法がいろいろとありますが、鎌倉時代、戦国時代では歩くか、馬を利用してようやくたどり着くことができた秘境ともいえる場所です。

アクセスが悪くても何十万人と草津温泉を訪れていたことを考えると、今とも変わらない温泉で傷や病を治すだけでなく、心の癒しにもなっていたのでしょう。

草津温泉にアクセスする方法を紹介してきましたが、それぞれの旅行スタイルに合わせていくことをおすすめします。いつもは、車を利用しているけれども、電車やバスを利用して、普段とは違った旅に出掛けてみると新しい発見もあるかもしれません!

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