日本を代表するLCCピーチは、航空券の購入から手続きまで簡素化して格安料金を実現しています。そのため、手続き方法などは、原則、旅行者自身で行うことを推奨。

この記事では、ピーチでの搭乗手続きについて、よくある質問を交えながら詳しく解説します。

LCCピーチとは？

ピーチ航空は、日本を拠点とする格安航空会社（LCC）です。多くの国内外の路線を提供しており、手頃な価格で飛行機に乗ることができます。しかし、格安という特性上、サービス内容や手続きが大手航空会社とは異なる場合があります。

ピーチの搭乗手続き方法

まず、ピーチの搭乗手続きで必要となるのが、航空券です。ピーチで購入した航空券は、空港の自動チェックイン機、空港カウンターで予約番号と引き換えをします。

予約確認書とQRコード

ピーチの搭乗手続きには、予約確認書が必要です。この確認書にはQRコードが記載されており、これを使用してチェックインします。

予約確認書は、航空券を予約したあとにメールで通知されるので、印刷した紙またはメールで届いた内容をチェックイン時に使用することになります。

チェックイン方法

旅行当日は、予約したときに届いた予約確認書を所持して、空港カウンターへ向かいチェックインの手続きをしましょう。方法は3種類あり、どの方法でもチェックインをすることができます。

空港カウンターでチェックイン

予約確認書を空港カウンターのスタッフへ提示するだけで、チェックインの手続きをしてくれるのが空港カウンターでのチェックインです。機械操作が苦手な人や受託手荷物を預けるときに利用します。

どの空港でも必ず利用することが可能なチェックイン方法です。

オンラインチェックイン

近年、普及してきたチェックイン方法がオンラインチェックインです。従来は、空港へ到着してからチェックインの手続きを行うことが一般的でした。

オンラインチェックインでは、ピーチのアプリから操作することが可能で空港内にいればどこからでもチェックインをすることができるようになります。チェックインの開始時間は、通常のチェックインと同じです。

チェックイン機などに並ばず、そのまま保安検査場へ向かうことができます。

自動チェックイン機を活用

空港に設置されている自動チェックイン機で、予約確認書のQRコードをスキャンするだけで手続きが完了します。スマホの画面で印刷した紙でもどちらでもOKです。

チェックインを完了すると、搭乗手続きに必要な搭乗券が発行されるので、それを持って保安検査場へ向かいましょう。

チェックインの注意点

チェックインは、ピーチで定められた時間内に行わないと搭乗することができません。どのチェックイン方法を選んだ場合でも同じなため、必ず時間内に手続きを行いましょう。

チェックインの開始から締め切り時間

手続きの開始時間は、搭乗便が出発する90分前から30分前までです。アプリでのオンラインチェックインは、35分前までとなっているので、出発時間をよく確認してチェックインの手続きを行うようにしましょう。

また、上記は、国内線へ搭乗する時間になっていますが国際線は、搭乗便が出発する120分前から50分前です。なるべく、搭乗便が出発する1時間前までには空港へ到着すると余裕が持てます。

• 日本国内線：出発予定時刻の90分前～30分前まで
• 国際線：出発予定時刻の120分前～50分前まで

機内持ち込みと受託手荷物

持ってきた手荷物は、機内持ち込みと受託手荷物のいずれかを利用することが可能です。機内持ち込みは、持ち込める荷物が限られますが、受託手荷物は機内よりも多くのものを預けられる違いがあります。

また、ハサミや花火といった危険品の一部は持ち込めない場合や預けられないものもあるので注意しましょう。

機内持ち込み

機内持ち込みの荷物は、重量が合計7kg以内、サイズは3辺の合計が115cm以内です。また、1人あたりお土産などの手荷物を含んだ2個までを機内へ持ち込みできます。

保安検査場へ向かう前に、ピーチのスタッフによる重量チェックが行われるため、サイズ、重量のいずれかが超過していると機内へ持ち込むことができません。

• サイズ 3辺合計が115cm以内
• 個数 身の回りの品を含め1人2個まで
• 総重量 1人あたり合計7.0kgまで

受託手荷物

受託手荷物は、有料扱いになりますが機内手荷物よりもサイズ、重量の大きなものを預けられます。高さ、横、縦の合計で203cm以下の重量が20kg以内がピーチで預けられる規定です。

合計で重量20kg以下であれば最大5個まで受託手荷物として預けられるので、お土産をたくさん購入する人には最適なオプション。また、スノーボード、自転車などのスポーツ用品もそれぞれの規定内に収まっていれば受託手荷物として預けられます。

• サイズ 高さ/横幅/奥行の3辺の和、203cmまで
• 個数 5個まで/人
• 重量 20kg(*最大32kg)/個

スポーツ用品の受託手荷物規格

アイテム	サイズ（最長辺）	重量制限
ゴルフ	203cm 以内	20kg 以下
自転車	203cm 以内	20kg 以下
スノーボード	203cm 以内	20kg 以下
サーフボード	220cm 以内	20kg 以下

保安検査場の位置

ピーチ航空のチェックインカウンターは、場合によっては保安検査場から離れていることがあります。そのため、時間に余裕を持って空港に到着することが推奨されます。

保安検査場で必要な手続き

保安検査場では、手荷物のX線検査と身体の金属探知機検査が行われます。特に金属製のアイテムには注意が必要です。例えば、ベルトのバックルや大きなアクセサリーは事前に外しておくとスムーズです。

保安検査場の締め切り時間

国内線の締め切り時間は、搭乗便が出発する25分までに必ず通過する必要があります。国際線の場合は、出国手続きがあるため締め切り時間の設定はありませんが、手続きに時間を要するためなるべく早く済ませるようにしておきましょう。

• 日本国内線：出発予定時刻の20分前まで
• 国際線：時間に余裕を持って通過

搭乗ゲートで待機

保安検査場を通過したあとは、航空券に記載された搭乗ゲートに出発する時間の20分前に到着することが決まりになっています。国際線は30分前までです。

LCCのため、アナウンスなしで搭乗ゲートが閉まってしまうこともあるので必ず時間前までに搭乗ゲート付近で待機しましょう。

• 日本国内線：出発予定時刻の20分前まで
• 国際線：出発予定時刻の30分前まで

手続きそれぞれに決まった時間と制限がある

チェックインから搭乗ゲートの待機時間まで、細かく定められているピーチ。無駄な部分を無くして格安航空券を実現しているため、搭乗の手続き時間は非常に厳しいです。

安い分、それぞれに制限されているところも多いので、LCCの特徴をしっかり理解してピーチを利用するようにしましょう。